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健康診断の判定「A・B・C・D・E」の意味は?次に何をすればいい?

健診を知って、受診にそなえる。

2枚の健診結果票を見比べる様子

健康診断や人間ドックの結果票には、検査項目ごとに A・B・C・D・E といった記号が並ぶことがあります。これは「判定区分」と呼ばれ、その項目の結果をどう受け止め、次に何をすればよいかの目安を示すものです。この記事では、代表的な判定区分の意味と、判定ごとの一般的な次の一歩を整理します。

判定区分(A〜E)の意味

日本人間ドック・予防医療学会が定める判定区分では、おおむね次のように分類されます。

区分 意味 ざっくり言うと
A 異常なし 今回の検査では問題は見当たらない
B 軽度異常 わずかな異常がある
C 要再検査・生活改善 もう一度検査を受ける、または生活習慣の見直しがすすめられる
D 要精密検査・治療 くわしい検査や、治療の検討がすすめられる
E 治療中 すでにその項目で治療を受けている

このうち CとDの区分名は2022年4月の改定で現在の表記になりました(それ以前はC=要経過観察、D=要医療)。現行の判定区分表は2026年4月1日改定で、この改定は血糖に関する判定値(低血糖・75gOGTT)の見直しが中心です。

ラベルや段階数は健診の種類・施設で違うことがある

  • 施設によって段階数が違います。 学会のQ&Aでも「施設ごとに判定区分の段階数は異なっているのが現状」とされ、A〜F を使う例もあります。まずお手元の結果票の凡例を確認してください。
  • 会社の定期健康診断には、この判定区分は定められていません。 労働安全衛生法にもとづく定期健康診断には判定区分の定めがなく、受診者に渡される結果通知の書き方は実施機関によって異なります(事業者が保存する健康診断個人票は、労働安全衛生規則で様式が定められています)。
  • 特定健康診査は別の目安を使います。 特定健診では「基準範囲」に加えて、生活改善をすすめる目安である保健指導判定値、医療機関の受診をすすめる目安である受診勧奨判定値が用いられます。A〜Eとは考え方が異なります。
  • 区分名は改定されます。 2022年4月の改定より前は、Cが「要経過観察(生活改善・再検査)」、Dが「要医療(D1要治療・D2要精検)」という区切りでした。

判定ごとの一般的な次の一歩

あくまで一般的な目安です。具体的な対応は、結果票の指示とかかりつけ医の判断にしたがってください。

  • A・B:Bは「軽度異常」です。翌年の結果と見くらべると変化に気づきやすくなります。
  • C(要再検査・生活改善):案内にしたがって再検査を受ける、または食事・運動・飲酒などの生活習慣を見直します。判定区分表では、Cのときに再検査の時期を明記することとされています。
  • D(要精密検査・治療):医療機関でくわしい検査を受けます。精密検査にするか治療にするかは、紹介先の医療機関が判断します。「再検査」と「精密検査」のちがいや費用は再検査と精密検査の記事で解説しています。
  • E(治療中):現在の治療を続けます。気になる変化があれば主治医に相談してください。

案内が届いてから予約するまでの手順は再検査の案内が届いたときの記事に、人間ドック費用の医療費控除については医療費控除の記事にまとめています。

Dと判定されても、検査の内容によって受け止め方が変わります

判定区分表には、Dと判定した項目でも、精密検査の結果として異常といえる原因が見つからなかった場合や、生まれつきのものだった場合などには、判定C等へ変更することが適切と記されています。記号だけで重症度が決まるわけではありません。

ただし、がんに関わる検査は別です。 同じ判定区分表では、がん関連の検査(便潜血、子宮頸部細胞診など)については慎重に判断し、がんが濃厚な場合はその旨を記載して受診を強くすすめる、とされています。がんに関わる項目でDと判定されたときは、自己判断で様子を見ず、案内にしたがって早めに受診してください。

なお学会は、健診の場で「経過観察」という記載は行わない方針を示しています。結果票に見慣れない言葉があるときは、実施した施設に確認するのが確実です。

どこで受ける?

再検査・精密検査は、健診を受けた施設や、お近くの医療機関で受けられます。地域から探す場合は、健診Timesの施設検索から、対応する検査や受付時間を確認して予約できます。

出典と確認日

判定区分の分類と注記は、次の一次資料にもとづいて記載しています(いずれも2026年9月23日確認)。判定の様式は健診の種類・施設・年度によって異なる場合があります。健康上の判断は、結果票の指示と医師の診断にしたがってください。

  • 日本人間ドック・予防医療学会「判定区分(2026年4月1日改定)」 https://www.ningen-dock.jp/ningendock/wp-content/uploads/2026/02/2026hanteikijun.pdf
  • 日本人間ドック・予防医療学会「会告 ―判定区分の改訂等について―」(2022年4月1日) https://www.ningen-dock.jp/ningendock/pdf/2022hanteikubun-kaikoku.pdf
  • 日本人間ドック・予防医療学会「検査表の見方」 https://www.ningen-dock.jp/other_inspection/
  • 日本人間ドック・予防医療学会「判定区分等に関するQ&A」(Excel形式で配布) https://www.ningen-dock.jp/other_inspection_qa/
  • 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」別紙5 健診検査項目の保健指導判定値及び受診勧奨判定値 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231390.pdf