胃の検査には、バリウムを飲んで撮影する「胃部X線検査(バリウム検査)」と、カメラで直接見る「胃内視鏡検査(胃カメラ)」があります。健診でどちらを選べるか迷ったとき、負担・見え方・費用・受けやすさの違いを整理します。どちらが自分に向くかの最終判断は、医師に相談して決めてください。
2つの検査の違い(一覧)
| バリウム検査(胃部X線) | 胃カメラ(胃内視鏡) | |
|---|---|---|
| 方法 | バリウムを飲みX線で撮影 | 細いカメラを口または鼻から入れる |
| わかること | 胃の形の変化・大きな異常 | 粘膜を直接観察・小さな病変も見つけやすい |
| 組織の採取 | できない | その場で組織を採る(生検)ことができる |
| 費用の目安 | 比較的安いことが多い | バリウムより高めのことが多い |
| 受けたあと | バリウムを出すため下剤を飲む | 鎮静剤を使った場合は休憩が必要 |
バリウム検査の特徴
バリウムを飲んで台の上で体を回転させ、胃全体の形をX線で撮影します。多くの人を短時間で検査でき、費用も抑えやすいため、集団健診で広く使われています。検査後はバリウムを体外へ出すために下剤を飲み、水分を多めにとります。X線を使うため、妊娠中や妊娠の可能性がある場合は受けられません。
胃カメラ(胃内視鏡)の特徴
先端にカメラのついた細い管を口または鼻から入れ、胃の粘膜を直接観察します。小さな病変や色の変化も見つけやすく、気になる部分があればその場で組織を採って調べられます。口から入れる方法と、より楽に受けやすい鼻から入れる方法があります。希望すれば鎮静剤を使って眠っている間に受けられる施設もありますが、その場合は当日の運転を控えるなどの注意があります。
どちらを選ぶ?(考え方)
費用や受けやすさを重視するならバリウム、より詳しく調べたい・気になる症状があるなら胃カメラ、という選び方が一般的です。バリウム検査で気になる所見があった場合、精密検査として胃カメラを受ける流れになることもあります。持病や妊娠の有無、過去の検査結果によって適切な方法は変わるため、迷うときは施設や医師に相談してください。
受ける前の準備
どちらの検査も、前日の夜から食事を控えるなどの準備が必要です。飲んでいる薬がある場合は、事前に施設へ伝えて指示を受けてください。当日の流れや持ち物は健診 当日の流れと持ち物の記事でまとめています。
受けられる施設を探す
胃の検査に対応する健診・人間ドックの施設は、健診TIMESの施設検索から、地域・対応する検査・受診日で探せます。胃カメラの鼻からの対応や鎮静剤の可否は、予約時に確認するとよいでしょう。
よくある質問
Q. 胃カメラは苦しい?
A. 口から入れるときは喉の反射で苦しく感じる人もいます。鼻から入れる方法や鎮静剤で楽に受けられる施設もあるため、不安なときは相談してください。
Q. 毎年どちらかを受ければいい?
A. 対策型の胃がん検診は50歳以上で2年に1回が基本です(当分の間、バリウムは40歳以上・年1回も可)。適切な間隔は年齢や結果によって異なります。
Q. バリウムのあと便が白いのは大丈夫?
A. 飲んだバリウムが混じるため一時的に便が白くなります。下剤と水分でしっかり出すことが大切です。数日たっても出ないときは受診してください。
出典と確認日
- 厚生労働省「がん検診」(胃がん検診の方法・対象・間隔) — 確認日:2026-09-29
- 検査の特徴・準備は各施設および関連学会の一般的な説明にもとづきます

