健診結果のAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP(γ-GT)は、いずれも肝臓に関係する血液検査ですが、同じことを測っているわけではありません。3項目の値と判定欄を一緒に確認し、異常の原因を数値だけで決めつけないことが大切です。
3項目の違いを先に確認
| 項目 | 結果を読むための特徴 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| AST(GOT) | 肝臓に加え、心臓や筋肉などにもある酵素 | 高値の原因を肝臓だけに限定できない |
| ALT(GPT) | 主に肝臓の細胞に多い酵素 | 高値なら判定とほかの項目を確認する |
| γ-GTP(γ-GT) | 肝臓・胆道に関係する酵素 | 飲酒だけが原因とは限らない |
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、特定健診の基本項目にAST、ALT、γ-GTが挙げられています。日本人間ドック・予防医療学会も検査表の見方でこれらを肝臓系検査として説明しています。結果票に古い名称のGOT、GPT、γ-GTPが載っている場合は、それぞれAST、ALT、γ-GTを指す表記か確認してください。
「ASTとALTが高い」「γ-GTPだけ高い」はどう読む?
一つの値から病名を決めることはできません。ASTとALTが高い場合は、肝臓の状態を医療機関で確かめる必要があるか、結果票の判定を見ます。γ-GTPは飲酒の影響が話題になりやすい項目ですが、薬や胆道の状態なども関係し得ます。「飲酒していないから心配ない」とは判断せず、必要なら相談してください。
反対に、数値が基準範囲内でも、気になる症状や以前からの病気について健診結果だけで安全と決めることはできません。飲酒量、服薬、既往歴、ほかの血液検査や画像検査の結果を医師に伝えると、評価の助けになります。自己判断で薬をやめず、処方元に相談しましょう。
結果票を読む順番
- 検査名と単位、今回の値、前回の値を並べる。
- 健診施設の判定欄を確認する。施設によって基準範囲や判定区分の表示が異なる場合がある。
- 要再検査、要精密検査、受診勧奨の記載があれば、案内された時期と受診先を確かめる。
- 相談時は結果票を持参し、飲酒、服薬、体調の変化を伝える。検査値だけで原因を自己診断しない。
前回より変化したときは、今回の値だけを切り取らず、前後の結果と受診した条件も確認しましょう。判定後の相談先がわからなければ、健診を実施した施設やかかりつけ医に結果票を見せてください。
項目別の説明と受診先
それぞれを詳しく知りたい方はAST(GOT)が高いと言われたら、ALT(GPT)が高いと言われたら、γ-GTPが高いと言われたらを参照してください。次の健診施設を探すなら地域別の施設一覧で検査内容と予約方法を確認できます。
出典と確認日
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「特定健康診査の検査項目」(肝機能検査の基本項目)。
- 日本人間ドック・予防医療学会「血液検査」(AST、ALT、γ-GTの特徴)。
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「γ-GT」(γ-GTと肝臓・胆道の関係)。
出典確認日: 2026年9月14日。この記事は検査項目の意味を整理する一般情報です。個別の診断・受診時期は結果票と医師の指示を優先してください。

