eGFR、血清クレアチニン、尿蛋白は、腎臓の状態を別の角度から見る健診項目です。eGFRは腎臓が血液をろ過する力の推算値、クレアチニンはその計算にも使われる血液中の物質、尿蛋白は尿にたんぱく質が出ているかを調べます。三つの値だけで病名を決めず、結果票の判定と前回からの変化を確認してください。
3項目はどうつながる?
| 項目 | 結果票で見ること | 読み方の注意 |
|---|---|---|
| 血清クレアチニン | 血液中の値と前回値 | 年齢や筋肉量なども評価に関わる |
| eGFR | クレアチニンなどから推算した腎臓のろ過機能 | 低い値や経時的な変化に注意する |
| 尿蛋白 | 尿検査の陰性・陽性と判定 | 一度の試験紙の結果だけで原因を決めない |
日本腎臓学会の一般向け解説は、尿検査と血清クレアチニンの両方を腎臓病の評価に用いると説明しています。eGFRはクレアチニン値、年齢、性別などを使って推算するため、クレアチニンとeGFRを完全に独立した二つの検査として足し算するものではありません。
「eGFRが低い」「尿蛋白が陽性」はどうする?
まず結果票の判定欄、過去の結果、尿蛋白以外の尿所見を見ます。尿蛋白が陽性でも、一度の検査だけで慢性腎臓病と決められません。厚生労働省のe-ヘルスネットは、腎機能の低下や尿たんぱくが3か月以上続くことなどを慢性腎臓病(CKD)の判断に関係する条件として示しています。ただし、読者が自己判断で経過観察の期間を決めるという意味ではありません。再検査や受診勧奨があれば、その指示に従って相談してください。
eGFRと尿蛋白の組み合わせは、医療機関で腎臓の状態を評価する際にも使われます。血圧、糖尿病などの治療歴、服薬、尿の検査条件も関係するため、結果票を持参して医療者に伝えると話が進みます。以前から値が変わっている場合は前回分も用意しましょう。
結果票を読む順番
- クレアチニン、eGFR、尿蛋白の三つが載っているか確認する。実施項目は健診の種類で異なる。
- 各項目の単位と施設の判定、前回の値を並べる。尿蛋白の「+」表示は血液検査と同じ数値として比較しない。
- 要再検査・要精密検査・受診勧奨の案内と時期を読む。
- 指定があればその窓口へ、なければかかりつけ医や健診施設へ結果票を持って相談する。
結果票にeGFRが書かれていない場合もあります。日本腎臓学会は一般向けの腎機能測定ツールを公開していますが、自己計算だけで健康状態を判断せず、必要な検査や受診の要否を医療機関に相談してください。
項目別の記事と次の行動
eGFRが低いと言われたら、クレアチニンが高いと言われたら、尿蛋白が陽性と言われたらで各項目を詳しく確認できます。再検査の案内後の手順も参考にしてください。次回の健診施設は地域から探せますが、診療や精密検査を希望する場合は対応する診療科を別途確認してください。
出典と確認日
- 日本腎臓学会「腎臓検診でわかること」(血液・尿検査の関係)。
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「CKD/慢性腎臓病」(継続的な異常とeGFR)。
- 日本腎臓学会「腎機能測定ツール」(推算値について)。
出典確認日: 2026年9月14日。この記事は健診結果の項目を整理する一般情報です。個別の診断や受診時期は医師と健診施設の指示を優先してください。

